【帯広・子どもの腰痛】「成長期だから大丈夫」で様子を見ていい?スポーツをする中高生で注意したいサイン

「部活のあとだけ腰が痛いと言っています」

「普段は大丈夫だけど、サッカーをすると痛くなるみたいです」

「中学生でも腰痛ってあるんですか?」

ATHBASE整体院でも、こうした相談は珍しくありません。

最初に結論を言います。

スポーツをしている中高生の腰痛は珍しくありません。

そしてもう一つ。

子どもの腰痛を、すべて「成長期だから」で済ませるべきではありません。

2022年に発表されたシステマティックレビュー・メタ解析では、思春期アスリートの腰痛は一定数にみられ、過去12か月の有病率は統合推定で42%でした。ただし研究間のばらつきは大きく、競技や調査方法によって数字は異なります。PubMed

つまり、「中学生なのに腰が痛いなんておかしい」わけではありません。

一方で、成長期のスポーツ選手だからこそ確認しておきたい腰痛があります。

その代表が腰椎分離症です。

今回は「腰痛の原因は腰以外にもあります」という話ではありません。

中高生の腰そのものに、どんなことが起こり得るのか。

ここを詳しく説明します。


大人の腰と「成長途中の腰」は同じではない

中学生・高校生は、身体が大きく成長する時期です。

当然、背骨も成長途中にあります。

成人の腰痛と成長期の腰痛を、まったく同じように考えることはできません。

特にスポーツをしている子どもは、

走る

蹴る

投げる

ジャンプする

身体を反る

身体をひねる

こうした動作を毎日のように繰り返します。

成長途中の身体に競技特有の負荷が繰り返されるため、成人とは異なる骨のストレス障害なども考える必要があります。PubMed Central (PMC)

ATHBASE整体院では、

「子どもの腰痛は、大人の腰痛を小さくしたものではない」

と考えています。

ここがスタートです。


スポーツをする中高生の腰痛で知ってほしい「腰椎分離症」

腰椎分離症は、腰椎の椎弓の関節突起間部(pars interarticularis)に生じる骨のストレス障害です。

簡単に言えば、

腰の骨に繰り返し負荷が加わって起こる疲労骨折の一種

と考えられています。PubMed Central (PMC)

特に負荷になりやすいと考えられているのが、

腰を反る動作と、ひねる動作の繰り返し。

そのため、サッカー、野球、体操、バレー、レスリングなど、伸展・回旋動作を繰り返す競技で問題になります。PubMed Central (PMC)

そして腰椎分離症は、スポーツをする成長期の腰痛では無視できません。

報告には幅がありますが、腰痛を訴える思春期アスリートでは、腰椎分離症の割合が14〜30%程度と報告されています。PubMed Central (PMC)

だからATHBASE整体院では、

中高生のスポーツ選手が腰痛を訴えたら、腰椎分離症を一度は頭に置く。

これは非常に重要だと考えています。


「反ると痛い」は一つのヒントになる

腰椎分離症でよくみられる症状の一つが、

スポーツ中の腰痛、特に腰を反った時の痛み

です。

典型的には、

運動すると痛い。

腰を反ると痛い。

腰の一部分が痛い。

脚への放散痛はない。

といった症状が報告されています。PubMed Central (PMC)

例えばサッカーなら、

シュート。

ロングキック。

ヘディング。

競り合い。

ダッシュ。

方向転換。

野球なら、

投球。

バッティング。

こうした動作の中で腰の伸展や回旋が繰り返されます。

「普段の生活では大丈夫だから問題ない」

とは限りません。

スポーツの時だけ痛むこと自体が重要な情報です。


では「反って痛ければ分離症」なのか?

ここははっきりさせます。

違います。

反った時の痛みだけで腰椎分離症を診断することはできません。

以前からよく使われているものに、片脚で立って腰を反らせるsingle-leg hyperextension testがあります。

しかし研究では、このテスト単独では腰椎分離症を正確に見つけるための感度・特異度が十分ではありません。PubMed Central (PMC)

つまり、

「この動きをして痛いから分離症です」

とは言えません。

ATHBASE整体院でも、徒手検査だけで腰椎分離症を確定することはしません。

骨の状態を確認する必要があると判断した場合は、整形外科での診察・画像検査をおすすめします。


レントゲンで異常がなければ安心?

ここも保護者の方に知ってほしいポイントです。

腰椎分離症の初期では、単純X線だけでは病変を捉えにくい場合があります。

MRIは骨髄浮腫など早期のストレス反応を確認するために用いられます。CTは骨の形態を詳しく確認できますが、放射線被曝を伴うため、画像検査の選択は医療機関で症状や経過に応じて判断されます。PubMed Central (PMC)

ですから、

「レントゲンで異常なし=すべての骨ストレス障害が完全に否定された」

とは限りません。

痛みが続く場合は、経過も重要です。


腰椎分離症だけが中高生の腰痛ではない

ここで一度整理します。

スポーツをしている中高生の腰痛には、腰椎分離症以外にもさまざまなものがあります。

筋肉・筋膜などの軟部組織由来の痛み、後方要素へのオーバーユース、椎間板関連の問題、椎体終板・骨端部の障害など、年齢や競技、症状によって考えるものは変わります。PubMed Central (PMC)

だから、

「スポーツをしている中学生+腰痛=分離症」

と決めつけるのも違います。

必要なのは、

何歳なのか。
いつから痛いのか。
どんな動きで痛いのか。
練習中だけなのか。
日常生活でも痛いのか。
脚の症状はないか。

こうした情報を整理することです。


「痛みがなくなるまで何もしない」がゴールではない

もし腰椎分離症と診断された場合、特に骨癒合を目指す時期には、医師の指示に従ってスポーツ活動を制限することがあります。

ここで大切なのは、その後です。

サッカー選手なら最終的に、

走る。

切り返す。

蹴る。

接触する。

試合をする。

ところまで戻る必要があります。

腰椎分離症の若年アスリートに対するリハビリテーションでは、体幹の筋機能やコントロール、筋力・持久力、そして段階的なスポーツ復帰が重要とされています。PubMed Central (PMC)

さらに興味深いのが、腰を反る・ひねる動きを永遠に避けるわけではないということです。

競技では、その動きが必要だからです。

リハビリテーションに関する臨床レビューでも、初期には負傷部への過剰なストレスを避けながら運動し、症状が改善した後は、競技に必要な伸展・回旋動作へ段階的に戻していくことが提案されています。PubMed Central (PMC)

ATHBASE整体院もこの考え方です。

「腰を反らないように生活する」のがゴールではありません。

サッカー選手なら、

もう一度、サッカーができる身体へ戻す。

そこがゴールです。


ATHBASE整体院ではこう考えます

中高生の腰痛で、最初にするべきことは「腰をほぐすこと」ではありません。

まず、その腰痛を整体院で対応してよいのかを判断すること。

ここを大切にしています。

特に、

スポーツ中に繰り返し腰が痛む。

腰を反ると強く痛む。

何週間も痛みが続いている。

休むと楽になるが、競技をすると再び痛む。

成長期に急に腰痛が出てきた。

こうした場合には、必要に応じて整形外科での評価をおすすめします。

そのうえでスポーツ復帰の段階になれば、

「痛くない」から「競技ができる」へ。

走れるのか。

ジャンプできるのか。

切り返せるのか。

ボールを蹴れるのか。

競技練習に戻れるのか。

ATHBASE整体院では、ここまで確認しながら復帰をサポートします。


中3サッカー選手の腰痛から感じたこと

最近、ATHBASE整体院でも中学3年生のサッカー選手をサポートしました。

腰痛があり来院し、施術と運動を継続。

最終的には一旦施術終了となりました。

その時、お母さんから、

「走り方も良くなって、なんだか速くなった気がします」

という言葉をいただきました。

これはとても嬉しい言葉でした。

スポーツ選手にとって、

痛みがなくなることだけがゴールではない

からです。

腰痛のために思い切り走れなかった選手が、

また走れる。

サッカーができる。

そして、自分の身体を以前より上手く使えるようになる。

ATHBASE整体院が目指しているのは、そこです。

今回も最後には、自分で続けてもらうトレーニングとケア方法を伝えて終了しました。

整体院へずっと通うことが目的ではありません。

自分の身体を自分でも管理しながら、大好きなスポーツを続けられること。

中学生・高校生には、そこまで身につけて卒業してほしいと思っています。


子どもの腰痛で、こんな時は医療機関へ

最後に重要なことです。

子どもの腰痛の中には、スポーツ障害以外の病気が隠れていることもあります。

強い外傷後の痛み、発熱や全身症状を伴う、夜間も強く痛む、進行する神経症状、脚のしびれ・筋力低下、膀胱直腸障害などがある場合は、整体院で様子を見るのではなく医療機関での評価が必要です。PubMed Central (PMC)

また、スポーツをする成長期の子どもで腰痛が長引いている場合も、一度整形外科で評価を受けることをおすすめします。


まとめ|中高生の腰痛は「成長期だから」で終わらせない

中高生にも腰痛はあります。

そして、スポーツをする成長期の腰痛では、腰椎分離症という骨のストレス障害を知っておく必要があります。

腰を反ると痛いから分離症。

レントゲンで異常がないから大丈夫。

痛みがなくなったからすぐ試合復帰。

どれも、それだけでは判断できません。

ATHBASE整体院では、

①まず医療機関での評価が必要な腰痛かを考える。
②問題がなければ痛みと動きを確認する。
③必要な運動を行う。
④競技動作へ段階的に戻す。
⑤自分でもケアできる状態を目指す。

この順番を大切にしています。

十勝・帯広で、

「中学生の子どもが腰を痛がっている」

「サッカーをすると腰が痛い」

「腰椎分離症からスポーツへ復帰したい」

「痛みは減ったけれど、全力でプレーするのが怖い」

という方は、ATHBASE整体院へご相談ください。

学生スポーツの時間は限られています。

だからこそ、ただ我慢するのでも、ただ焦って復帰するのでもなく、今の身体に必要なことを一つずつ積み重ねていきましょう。

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