【帯広・野球肘】投げると肘の内側が痛い小中学生へ|「まだ投げられる」うちに確認したいこと

「投げると肘の内側が痛い」

「アップでは大丈夫だけど、強く投げると痛い」

「最近、球速やコントロールが落ちてきた」

「練習が終わったあとに肘が痛いと言っている」

野球をしている小学生・中学生から、このような相談を受けることがあります。

特に成長期の選手で注意したいのが、いわゆる「野球肘」です。

野球肘という名前の一つの病気があるわけではありません。

肘の内側、外側、後方など、痛む場所や年齢によって考えられる状態は異なります。

今回はその中でも、ジュニア野球選手に多い「肘の内側の痛み」について詳しく解説します。


なぜ投球で肘の内側が痛くなるのか?

ボールを投げる動作では、肘の内側に繰り返し大きな負荷がかかります。

特にボールを加速させていく投球動作では、肘には外側へ開こうとする力(外反ストレス)が加わります。

大人の野球選手では、肘の内側にある内側側副靱帯(UCL)などが問題になることがあります。

しかし、成長期の選手では少し事情が違います。

骨がまだ成長途中であるため、繰り返される投球ストレスによって上腕骨内側上顆の成長部分に負担が集中することがあります。

これが「リトルリーグ肘」と呼ばれる内側上顆骨端障害(内側上顆骨端炎)です。

成長期の投球障害では、成人と同じように「靱帯の問題」とだけ考えないことが重要です。成長期では骨端部が投球ストレスの影響を受けることがあります。PubMed Central (PMC)


最初は「投げられる」こともあります

野球肘というと、

「投げられないくらい痛くなる」

というイメージがあるかもしれません。

しかし、最初からそこまで強い症状が出るとは限りません。

初期には、

「投げ始めは大丈夫」

「強く投げたときだけ痛い」

「練習後だけ痛い」

「次の日には少し楽になる」

ということもあります。

さらに、成長期の内側上顆骨端障害では、投球時の内側の痛み、内側上顆周辺の圧痛、肘が伸びにくい、球速やコントロールの低下などがみられることがあります。PubMed Central (PMC)

つまり、

「まだ投げられるから大丈夫」

とは限りません。


小学生・中学生の肘の痛みは珍しくありません

2024年に発表された216名の少年野球選手を対象とした研究では、118名(54.6%)に肘痛の経験があり、そのうち64.4%が肘の内側の痛みを訴えていました。

また、超音波検査では37.5%に肘内側の異常所見が確認されています。PubMed

もちろん、

「肘が痛い=全員が重い野球肘」

という意味ではありません。

ただ、成長期の野球選手にとって肘の痛みは決して珍しいものではなく、繰り返す場合には状態を確認することが大切です。


「投げすぎ」だけの問題でもありません

投球障害というと、

「投げすぎたから」

と思われることがあります。

もちろん投球量は重要です。

353名のジュニア野球選手を12か月追跡した日本の研究では、1日100球を超える投球、投手であること、肘の伸展制限などが内側肘障害と関連していました。PubMed

また、思春期の野球選手を対象としたシステマティックレビューでは、年齢、身長、複数チームへの所属、球速、腕の疲労などが投球側の肩・肘障害に関連する要因として報告されています。PubMed

特に注目したいのが疲労です。

別のシステマティックレビュー・メタ解析では、腕の疲労がある状態で投球することと肩・肘障害との関連が報告されています。PubMed

だからこそ、

「何球投げたか」

だけではなく、

どのくらい疲れているのか。

連日の試合になっていないか。

痛みを我慢して投げていないか。

こうしたことも大切になります。


ATHBASE整体院では「どこが痛いか」をまず確認します

「野球肘だから全身を整えればいい」

とは考えていません。

まず大切なのは、肘そのものの状態を確認することです。

どこを押すと痛いのか。

投げる動作のどのタイミングで痛いのか。

肘は最後まで伸びるのか。

曲げたときに痛みはないか。

腫れはないか。

いつから痛いのか。

何球くらい投げているのか。

ポジションはどこなのか。

こうした情報を確認します。

成長期では、必要に応じて整形外科でレントゲンや超音波、MRIなどの画像評価が必要になる場合もあります。

成長期の肘の痛みを、筋肉の硬さだけで判断しないこと。

ここは非常に大切です。


そのうえで肩や身体の動きも確認します

肘の状態を確認したうえで、必要に応じて肩や身体の動きも見ます。

投球動作は、肘だけで行っているわけではありません。

脚から骨盤、体幹、肩、肘、手へと連続して力を伝えてボールを投げます。

研究では、肩関節の可動域などと投球障害との関連が報告されています。一方で、下半身や体幹の動きが肘に与える影響については、研究結果が一貫していない部分もあります。PubMed

そのため、

「股関節が硬いから野球肘になった」

「胸椎が硬いから肘が痛い」

と単純に決めつけることはできません。

ATHBASE整体院では、

肘の状態を確認したうえで、

肩の動き。

肩甲骨周辺。

胸郭。

体幹。

股関節。

片脚で身体を支える力。

必要に応じて投球動作。

と、その選手に必要な部分を確認していきます。


痛みが減った=すぐ全力投球ではありません

施術後に、

「さっきより痛くない」

「動かしやすい」

と感じることがあります。

もちろん、それは良い変化です。

しかし、

その場で痛みが軽くなったことと、投球を繰り返しても問題ない状態であることは同じではありません。

特に成長期の骨端障害などが疑われる場合には、医療機関での評価や一定期間の投球休止が必要になることがあります。

内側上顆骨端障害では、投球を休止したうえでリハビリテーションを行い、痛みのない可動域や筋力などを確認しながら段階的に投球へ戻す方法が報告されています。PubMed Central (PMC)

大会が近い選手ほど、

「今日痛くないか」

だけではなく、

これからどのように投球へ戻していくか

まで考えることが大切です。


学生スポーツの時間は限られています

小学生。

中学生。

高校生。

それぞれのカテゴリーで野球ができる時間は限られています。

大会が近い。

レギュラー争いをしている。

最後の大会が控えている。

だから、

「休みたくない」

という気持ちもよく分かります。

でも、痛みを我慢して投げ続けた結果、長期間投げられなくなってしまっては本末転倒です。

だからこそATHBASE整体院では、

今の状態で何ができるのか。

何を控えた方がいいのか。

どうやって投球へ戻していくのか。

一緒に考えていきます。

学生スポーツの時間は限られています。

だからこそ、その中でできることを一つひとつ積み重ねていくことが大切だと考えています。


こんな野球選手は一度状態を確認してみてください

  • 投げると肘の内側が痛い
  • 強く投げると痛みが出る
  • 練習後に肘が痛くなる
  • 数日休むと良くなるけれど、投げるとまた痛い
  • 肘が最後まで伸びにくい
  • 最近、球速やコントロールが落ちてきた
  • 大会が近いのに肘が気になる
  • 病院で野球肘と言われ、復帰に向けて身体も整えたい

特に成長期の選手では、痛みが続いている場合や強い圧痛・腫れ・可動域制限がある場合、まず整形外科などで画像評価が必要になることがあります。

無理に投げ続けず、早めに状態を確認してください。


十勝・帯広で野球肘にお悩みの方へ

ATHBASE整体院では、野球をはじめとするスポーツ選手の身体の相談を多くいただいています。

大切にしているのは、

「痛みがなくなったら終わり」ではなく、その先の競技復帰まで考えること。

投げる。

走る。

守る。

バットを振る。

そして、思い切り野球をする。

痛みの先には、その選手の**「やりたいこと」**があります。

現在の肘の状態を確認し、必要であれば医療機関での評価をおすすめしながら、ATHBASE整体院でできることを一緒に考えます。


初めての方へ

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「子どもの野球肘でも相談できますか?」

「大会が近いのですが、一度見てもらえますか?」

というご相談だけでも大丈夫です😊

公式LINEから、

「野球で肘の内側が痛い」

と送っていただければ、状態を伺いながらご案内します。

十勝・帯広で野球肘、投球時の肘の痛みにお悩みの方はATHBASE整体院へご相談ください。

https://lin.ee/VOyk3rr


参考文献

Norton R, et al. Risk Factors for Elbow and Shoulder Injuries in Adolescent Baseball Players: A Systematic Review. American Journal of Sports Medicine. 2019. PubMed

Jones CM, et al. Injuries and associated risk factors of the shoulder and elbow among adolescent baseball pitchers: A systematic review and meta-analysis. 2020. PubMed

Shitara H, et al. Physical Risk Factors for a Medial Elbow Injury in Junior Baseball Players: A Prospective Cohort Study of 353 Players. American Journal of Sports Medicine. 2017. PubMed

Kobayashi T, et al. Characteristics and Clinical Assessment of Elbow Pain in Youth Baseball Players. 2024.

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