【帯広・中高生の膝痛】運動すると膝が痛い…成長期に知っておきたい「離断性骨軟骨炎」とは?

「オスグッドかなと思っていたけど、膝の痛みがなかなか引かない」
「走ったりジャンプしたりすると膝が痛い」
「最近、膝が腫れることがある」
成長期のスポーツ選手に膝の痛みが出たとき、オスグッドやジャンパー膝を思い浮かべる保護者の方は多いと思います。
ただ、中学生・高校生の膝痛には、ほかにも知っておきたい疾患があります。
その一つが、離断性骨軟骨炎(Osteochondritis Dissecans:OCD)です。
特に骨が成熟する前に起こるものは、若年性離断性骨軟骨炎(JOCD)と呼ばれます。
今回は、成長期の膝で何が起きているのか、どんな症状に注意したいのかを、研究報告をもとに解説します。
離断性骨軟骨炎とは?
離断性骨軟骨炎は、主に関節軟骨の下にある「軟骨下骨」に生じる病変です。
子ども・成長期では膝に多く、特に大腿骨内側顆に多くみられます。レビューでは、原因は完全には解明されていませんが、反復する微小外傷、局所の血流、骨化の問題、遺伝的要因など、複数の要素が関与すると考えられています。PubMed Central (PMC)
つまり、
「膝を使いすぎたから炎症が起きているだけ」
と単純に考えられるものではありません。
病変の状態によっては軟骨下骨だけでなく、その上を覆っている関節軟骨にも影響し、進行すると骨軟骨片が不安定になることがあります。PubMed Central (PMC)
だからこそ、成長期の膝痛では早めに状態を見極めることが重要です。
どんな子に起こる?
若年性離断性骨軟骨炎は、骨の成長がまだ終わっていない子ども・青年期にみられます。
2019年のレビューでは、膝のJOCDは5〜16歳の骨端線が開いている時期にみられ、発生部位としては大腿骨内側顆が多いことが報告されています。PubMed Central (PMC)
特にスポーツをしている子の場合、
- 走る
- ジャンプする
- 着地する
- 切り返す
- 膝に繰り返し負荷が加わる
といった動作を何度も繰り返します。
反復する微小外傷はJOCDに関与する要因の一つとして考えられていますが、「スポーツをしていることだけが原因」と断定できる疾患ではありません。 PubMed Central (PMC)
ここは非常に大切なところです。
「どこが痛いか」がはっきりしないこともある
オスグッドの場合、
「膝のお皿の少し下が痛い」
というように、比較的痛みの場所が分かりやすいケースがあります。
一方、JOCDでは症状の出方に幅があります。
レビューでは、
活動時に悪化する膝痛、腫れ、引っかかりなどの機械的症状
がみられる場合があり、一方で症状がほとんどないケースも報告されています。PubMed Central (PMC)
そのため、
「膝が痛いけれど場所をうまく説明できない」
「運動していると痛くなる」
「しばらく休むと少し楽になるけど、また痛くなる」
という経過でも、単純な使いすぎだけとは限りません。
オスグッドとの違いは?
成長期の膝痛として非常に多いのがオスグッド・シュラッター病です。
オスグッドは、膝蓋腱が付着する脛骨粗面の骨端部に繰り返し牽引力が加わることで生じる骨端症です。
成長期には腱の付着部である骨端部が負荷を受けやすく、走る・ジャンプするといったスポーツを行う子どもに多くみられます。PubMed Central (PMC)
対して離断性骨軟骨炎は、主に関節内部の軟骨下骨に病変が起こります。
つまり同じ「成長期の膝痛」でも、問題となっている組織が違います。
「中学生だからオスグッドだろう」
「成長痛だからそのうち良くなるだろう」
と決めつけないことが大切です。
こんな膝痛は一度医療機関へ
特に注意したいのは、
膝の痛みが長期間続いている、腫れがある、引っかかる・ロックする感じがある、体重をかけるのがつらい、運動を休んでも繰り返す
といったケースです。
JOCDの診断では画像検査が重要になります。
一般的にはX線検査が行われ、MRIは病変や軟骨の状態、安定性などを評価するために重要な情報を与えます。PubMed Central (PMC)
そのためATHBASE整体院でも、成長期の膝痛でこうした状態が疑われる場合には、整体だけで判断せず、整形外科での画像評価をおすすめします。
ここはスポーツを続けるためにも大切です。
早く見つける意味がある
若年性離断性骨軟骨炎では、病変の安定性や骨の成熟度などによって治療方針が変わります。
特に骨端線が開いている若い選手の安定した病変では、保存的治療が選択されることがあります。
一方、不安定な病変や保存的治療で十分な経過が得られない場合には、手術が検討されることもあります。PubMed Central (PMC)
つまり、
「痛くてもプレーできるから大丈夫」
とは限りません。
大事な大会が近いほど休みたくない。
レギュラー争いをしていれば、なおさら言い出しにくい。
これはスポーツをしている子なら当然だと思います。
でも、学生スポーツの時間が限られているからこそ、無理を続けることだけが選択肢ではありません。
今の膝で何が起きているのかを確認する。
そのうえで、できることを一つずつ積み重ねていくことが大切です。
ATHBASE整体院が成長期の膝痛で大切にしていること
ATHBASE整体院には、オスグッドやジャンパー膝をはじめ、さまざまな膝の痛みを抱えたスポーツ選手が来院します。
そこで最初から、
「オスグッドですね」
「使いすぎですね」
と決めることはありません。
いつから痛いのか。
どこが痛いのか。
腫れはあるのか。
どの動作で痛いのか。
練習量はどう変化したのか。
まず状態を確認します。
そして必要であれば、整形外科で画像検査を受けてもらうことを優先します。
医療機関で診断を受け、運動についての指示が出たあとは、その範囲内で身体の状態を確認していきます。
競技復帰の段階では、
走る。
ジャンプする。
着地する。
切り返す。
競技によって必要となる動きは違います。
だからこそ「膝が痛くない」だけではなく、その子がもう一度スポーツをするために必要な身体をつくっていくことまで考えます。
成長期の膝痛を「成長痛」で終わらせない
子どもが、
「最近、膝が痛い」
と言ったとき。
必ず大きなケガが隠れているわけではありません。
一方で、成長期には大人とは違う組織がまだ成熟途中にあります。
オスグッド、ジャンパー膝、Sinding-Larsen-Johansson病、そして今回紹介した離断性骨軟骨炎など、同じ膝痛でも原因は一つではありません。 PubMed Central (PMC)
だからこそ、
「まだ動けているから」
「成長期だから」
だけで判断しないこと。
そして必要なときには医療機関でしっかり評価してもらうこと。
そのうえで競技復帰に向けて身体を整えていくことが、長くスポーツを続けるためには大切です。
ATHBASE整体院では、十勝・帯広でスポーツを頑張る小学生・中学生・高校生の身体をサポートしています。
痛みの先には、その子の「やりたいこと」があります。
また思い切り走りたい。
試合に出たい。
大好きなスポーツを続けたい。
そのために何が必要なのか、一緒に考えていきます。
十勝・帯広でお子さんの膝痛が長引いている方は、お気軽にご相談ください。


