【十勝・帯広の整体院】子どもの「かかとの痛み」を放置しないで!親御さんに知ってほしいシーバー病の正体

こんにちは。
十勝・帯広でATHBASE整体院を運営しております、理学療法士の河江将司です。
当院には、サッカーやバスケットボール、陸上など、スポーツを頑張る子どもたちから「かかとの痛み」についてのご相談が寄せられます。
最近、お子さんにこんな様子はありませんか?
- 「走った後に、かかとが痛い」と言う
- 朝起きた直後、かかとを痛そうにしている
- かかとを地面につけず、つま先立ちで歩く
- 練習後に足を引きずっている
- 休むと落ち着くが、運動すると再び痛くなる
「成長痛だから、そのうち治るだろう」
そう考えて様子を見ている方も多いと思います。
しかし、その痛みはシーバー病(踵骨骨端症)と呼ばれる、成長期特有のスポーツ障害かもしれません。
今回は、子どものかかとに何が起きているのか、どのように対応すればよいのかを、研究報告も交えながら分かりやすくお伝えします。
シーバー病とは?
シーバー病は、成長期の子どもにみられる代表的な「かかとの痛み」です。
正式には、
踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)
と呼ばれます。
かかとの骨である踵骨には、骨が成長するための軟骨部分があります。
この部分に、走る・跳ぶ・踏み込むといった動作による負荷が繰り返しかかることで、痛みが生じると考えられています。
特に多いのが、次のようなスポーツです。
- サッカー
- バスケットボール
- バレーボール
- 陸上競技
- 体操
- 剣道
いずれも、ダッシュやジャンプ、急な方向転換を繰り返す競技です。
硬い地面や体育館の床で練習する機会が多い子どもにも、かかとの負担が集中しやすくなります。
シーバー病になりやすい年齢
シーバー病は、一般的に7〜15歳頃の成長期に多くみられます。
特に、身長が伸びる時期とスポーツの練習量が増える時期が重なると、かかとへの負担も大きくなります。
海外の研究では、6〜17歳の子ども1,000人あたり約3.7人にみられたと報告されています。
また、シーバー病は成長期の子どもにおける代表的なかかとの痛みの一つとされています。
決して珍しい症状ではありません。
なぜ、成長期のかかとが痛くなるの?
子どもの骨は、大人の骨をそのまま小さくしたものではありません。
成長途中の子どものかかとには、まだ完全に成熟していない「骨端部」があります。
その近くには、ふくらはぎの筋肉から続くアキレス腱が付着しています。
成長期には、次のような変化が重なります。
- 身長が急激に伸びる
- 骨の成長に筋肉や腱の柔軟性が追いつきにくくなる
- ふくらはぎやアキレス腱の張りが強くなる
- 走る・跳ぶ動作による負担がかかとへ集中する
さらに、地面から受ける衝撃も繰り返し加わります。
シーバー病は、アキレス腱に引っ張られる力だけで起こるものではありません。
- 練習量の急な増加
- 連日の試合や大会
- 足首の動き
- ふくらはぎの柔軟性
- 足部の形や機能
- 靴の状態
- 走り方や着地動作
- 休養不足
こうした複数の要素が重なって発症すると考えられています。

成長期のかかとには、アキレス腱からの牽引力と、走る・跳ぶ動作による地面からの衝撃が繰り返し加わります。
「成長痛だから放っておけば治る」は半分正解、半分注意
シーバー病は、かかとの骨が成熟すると症状がみられなくなる「自限定性」の疾患です。
つまり、成長が完了した後まで痛みが続くケースは一般的ではありません。
ただし、
「いずれ治る」と「今、何もしなくてよい」は同じ意味ではありません。
痛みを我慢しながらスポーツを続けると、
- 走り方が崩れる
- つま先立ちで歩くようになる
- 反対側の足に負担がかかる
- 膝や股関節まで痛くなる
- 練習や試合に十分参加できない
といった問題につながる可能性があります。
ユースサッカー選手を対象にした研究では、競技復帰までの期間に個人差が大きく、再発例では復帰まで長くかかる傾向が報告されています。
だからこそ、早い段階で痛みの程度と身体の状態を確認することが大切です。
こんな症状がある場合は、早めに医療機関へ
次のような状態がある場合は、自己判断で様子を見続けず、整形外科などの医療機関へご相談ください。
- 明らかな転倒や衝突の後から痛くなった
- かかとが強く腫れている
- 赤みや熱感がある
- 発熱を伴っている
- 安静にしていても強く痛む
- 夜中に痛みで目が覚める
- 足を地面につけられない
- 日を追うごとに痛みが強くなっている
シーバー病は、多くの場合、症状や身体所見から判断されます。
一方で、別の病気やケガが疑われる場合には、レントゲンやMRIなどの検査が必要になることもあります。
インソールやヒールカップは効果がある?
シーバー病への保存的な対応として、次のような方法が使われています。
- 運動量の調整
- ヒールカップ
- ヒールリフト
- インソール
- テーピング
- 適切な靴への変更
- ストレッチや運動療法
システマティックレビューでは、ヒールリフトやインソールなどによって、短期的に痛みが軽減する可能性が示されています。ただし、すべての子どもに同じものが合うわけではありません。
足の形や痛む場所、競技、靴との相性を確認したうえで選ぶことが重要です。
「かかとが痛いから、とりあえずインソールを入れる」という対応ではなく、その子に必要かどうかを判断する必要があります。
ATHBASE整体院では、かかと以外の動きも確認します
シーバー病では、かかとを施術するだけでは十分でない場合があります。
ATHBASE整体院では、理学療法士としての経験をもとに、まず痛みの状態を丁寧に確認します。
そのうえで、
- かかとの圧痛
- 足首の動き
- ふくらはぎの柔軟性
- 足部のアーチ機能
- 片脚で立ったときの安定性
- スクワットやジャンプの動き
- 走る・着地する際の身体の使い方
- 練習量や大会スケジュール
などを確認します。
すべてを「身体の歪み」で説明するのではなく、どの動作で、どの部分に負担が集中しているのかを一人ひとり評価することを大切にしています。
痛みの状態に合わせて競技復帰をサポート
ATHBASE整体院では、身体の状態に合わせて、
- ふくらはぎや足部への負担を抑えたケア
- 足首の動きを引き出すアプローチ
- 痛みを増やさない範囲での運動
- 片脚立ちやバランストレーニング
- 段階的なジャンプ・着地練習
- 練習量を調整するためのアドバイス
- 必要に応じたテーピングやインソールの提案
を行います。
シーバー病だからといって、一律に「しばらく全部休んでください」とお伝えするわけではありません。
お子さんの痛みや動作を確認しながら、続けられる練習と控えたほうがよい練習を整理します。
ただ痛みを軽くするだけではなく、スポーツへ戻るための過程まで一緒に考えていきます。
親御さんに見逃してほしくないサイン
子どもは、
「試合に出たい」
「レギュラーから外れたくない」
「親や指導者に心配をかけたくない」
という思いから、痛みを隠してしまうことがあります。
練習中は何も言わなくても、帰宅後につま先立ちで歩いていたり、翌朝に足を引きずっていたりする場合は注意が必要です。
痛みを訴えたときには、
「そのくらい大丈夫」
とすぐに判断するのではなく、
- いつから痛いのか
- 練習中と練習後のどちらが痛いのか
- 翌朝まで痛みが残っているか
- 走り方や歩き方が変わっていないか
を確認してあげてください。
早めに負荷を調整できれば、大きく動きを崩す前に対応できる可能性があります。
まとめ|子どものかかとの痛みを「成長痛」で終わらせないために
シーバー病は、成長期の子どもに多いかかとのスポーツ障害です。
成長とともに症状がみられなくなることが多い一方で、痛みを我慢しながらスポーツを続けてよいという意味ではありません。
大切なのは、
- 痛みの程度を確認する
- 練習量を適切に調整する
- 足首や足部の状態を確認する
- 走り方や着地動作を見直す
- 段階的にスポーツへ戻る
という流れです。
「休むと良くなるけれど、練習するとまた痛くなる」
「病院でシーバー病と言われたけれど、何をすればよいか分からない」
「大会が近いので、どこまで練習してよいか相談したい」
そのようなお悩みがありましたら、我慢を続ける前に一度ご相談ください。
ATHBASE整体院では、理学療法士として身体の状態と動きを確認し、お子さんが大好きなスポーツを長く続けられるようサポートしています。
十勝・帯広で、シーバー病や子どものかかとの痛み、オスグッド、腰椎分離症などの成長期のスポーツ障害にお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。
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参考文献
- Wiegerinck JI, et al. Incidence of calcaneal apophysitis in the general population. European Journal of Pediatrics. 2014.
- Perhamre S, et al. Sever’s injury: a clinical diagnosis. Journal of the American Podiatric Medical Association. 2013.
- James AM, et al. Effectiveness of interventions in reducing pain and maintaining physical activity in children and adolescents with calcaneal apophysitis: a systematic review. Journal of Foot and Ankle Research. 2013.
- Belikan P, et al. Incidence of calcaneal apophysitis and return-to-play in adolescent athletes of a German youth soccer academy. Journal of Orthopaedic Surgery and Research. 2022.
- Fares MY, et al. Sever’s disease of the pediatric population: clinical, pathologic, and therapeutic considerations. Clinical Medicine & Research. 2021.
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療に代わるものではありません。強い痛みや腫れ、発熱、外傷後の痛み、安静時痛などがある場合は、医療機関へご相談ください。


