股関節を柔らかくしたのに、なぜケガをする?|スポーツ選手に必要なのは「動く」だけじゃない

「股関節が硬いから、ストレッチしましょう」

そう言われて、毎日頑張っている選手も多いと思います。

でも、ストレッチをして、股関節が柔らかくなって、それで本当にケガをしなくなるのでしょうか?

実は、ここにはもう一つ大切な視点があります。

それが、

「その股関節を、スポーツの中で使えているか?」

ということです。


「柔らかい」と「使える」は違う

例えば、

開脚ができる。

前屈で手が床につく。

股関節がよく動く。

これは「柔軟性」という意味では、とても良いことです。

でも、試合で、急に止まる。片脚で踏ん張る。相手をかわす。方向を変える。ジャンプして着地する。

となったとき、その股関節をしっかり使えるでしょうか?

ここは別の問題です。


こんな動きがあったら、一度チェックしてほしい

例えば片脚でスクワットをしてみます。

そのとき、

□ 膝が内側に入る

□ 骨盤が左右に大きく傾く

□ 上半身が大きく倒れる

□ 足の裏がグラグラする

□ 反対側の脚を使ってバランスを取る

□ 左右で明らかに動きが違う

こんなことがありませんか?

もちろん、これだけで「ケガをする」と判断することはできません。

でも、股関節をうまく使えていない可能性を考えるきっかけにはなります。


スポーツでは「動く」より「動いて止まる」が重要

ここは、かなり重要です。

スポーツでは、

「大きく動けること」

だけが必要なのではありません。

むしろ、動いた身体を、必要な場所で止める能力が必要です。

例えば、

走る。

急に減速する。

片脚で身体を支える。

方向を変える。

このとき股関節には、

「動かす」

だけではなく、

「力を受け止める」

能力が求められます。


柔軟性を上げても、筋力やコントロールは別問題

ここが、ストレッチだけでは解決できない理由の一つです。

股関節が硬い。

ストレッチする。

可動域が広がる。

これは良い変化です。

でも、

股関節が動くようになった。

その範囲で身体を支えられる?

力を出せる?

片脚で安定できる?

ジャンプして着地できる?

となると、別の能力が必要になります。

だから、

「柔らかくなった=身体の準備ができた」

ではありません。


実際、ケガ予防で注目されているのは「神経筋トレーニング」

最近のスポーツ傷害予防研究では、

柔軟性だけではなく、

・筋力

・バランス

・身体のコントロール

・ジャンプや着地

・方向転換

などを組み合わせた「神経筋トレーニング」が注目されています。

2025年に発表されたシステマティックレビュー・メタ解析では、思春期・若年アスリートを対象とした24研究をまとめ、神経筋トレーニングによって下肢スポーツ傷害のリスクが約27%低下しました。

特に膝や足関節の傷害でもリスク低下が確認されています。

つまり、「ストレッチだけ」ではなく、身体を実際に動かしてコントロールすること

にも大きな意味があるということです。

※ただし、2023年の思春期アスリートを対象としたシステマティックレビューでは、トレーニング負荷とケガの関係について、単一の負荷指標だけでは明確な関係が確認できないものが多く、成熟度などの要因も考慮する必要があるとされています。


ATHBASEで大切にしているのは「その子の競技」

例えば、

サッカー選手。

野球選手。

バスケットボール選手。

陸上選手。

同じ「股関節」でも、必要になる能力は違います。

だから、

「股関節が何度動くか」

だけではなく、

その選手が競技の中で、どんな動きをしているのか

を考えます。


「痛いところ」だけを見ても、答えが出ないことがある

例えば、

膝が痛い。

でも、片脚で立つと骨盤が不安定。

股関節で支えられない。

足部も崩れる。

走るとさらに動きが変わる。

そんな場合、「膝が痛いから膝だけを見る」では足りないことがあります。

逆に、腰が痛い。

でも、股関節がうまく使えず、腰で身体を動かしている。

というケースもあります。

だから僕は、「痛い場所=原因」とは限らないということを大切にしています。


だから「柔らかくする」だけで終わらせない

ATHBASE整体院では、

必要であればストレッチもします。

必要であれば筋力トレーニングもします。

必要であれば動作練習もします。

でも、最初から「これをやればOK」と決めているわけではありません。

まず、今、その子の身体で何が起きているのか。

そこを見ます。

そして、必要なことを一つずつ変えていきます。


「病院では異常なし。でも、まだ不安」

実は、こういう相談も少なくありません。

「病院ではもう大丈夫と言われました」

「痛みもほとんどありません」

「でも、練習すると怖いです」

「また痛くなりそうです」

僕は、

その不安は無視しなくていい

と思っています。

身体が本当に競技復帰できる状態なのか。

動作に問題は残っていないか。

左右差はないか。

競技の負荷に耐えられるのか。

一度、確認してみてもいいと思います。


「もっと早く見てもらえばよかった」

これまでATHBASEに来てくださった選手の中にも、

「もっと早く見てもらえばよかった」

と言ってくださる方がいます。

痛みが出てから何ヶ月も我慢する。

練習を休む。

復帰する。

また痛くなる。

また休む。

この繰り返しになってしまう前に、

一度、身体を客観的に見ておく。

それだけでも、できることはあります。


本気でスポーツを続けたいなら、一度身体を見せてください

僕は、「絶対にケガをしません」とは言いません。

そんなことは、誰にもできません。

でも、

今の身体に何が足りないのか。

どこに負担が集中しているのか。

競技復帰に何が必要なのか。

そこを一緒に考えることはできます。

理学療法士として医療現場を経験し、

スポーツトレーナーとして現場にも立ってきたからこそ、

「治す」だけではなく、「競技に戻る」までを考えたい。

それがATHBASE整体院の考えです。


こんな選手は、一度相談してください

・ストレッチしているのに身体の硬さが変わらない

・同じケガを繰り返している

・痛みは取れたけど、競技復帰が不安

・病院では問題ないと言われたけど、動くと違和感がある

・左右の動きが違う気がする

・練習量が増えると痛みが出る

・身体のどこを鍛えればいいのか分からない

・本気で競技を続けたい

一つでも当てはまるなら、

一度、身体を見せてください。

「もっと早く来ればよかった」とならないためにも、

痛みが強くなるまで我慢する必要はありません。


ATHBASE整体院は、本気でスポーツを頑張る子どもたちの力になりたい

僕は、痛みを取ることだけが仕事だとは思っていません。

その子が、

また思い切り走れる。

またボールを蹴れる。

またバットを振れる。

また試合に出られる。

そして、その先もスポーツを続けられる。

そこまで力になりたいと思っています。

だから、「こんなことで相談していいのかな?」くらいで大丈夫です。

身体のことは、実際に見てみなければ分からないこともたくさんあります。

本気で困っているなら、一度来てください。

ATHBASE整体院が、その選手の力になれることは、きっとあります。

ご予約・ご相談は公式LINEからお気軽にお問い合わせください。


参考文献

  1. Huang Z, et al. The preventive effects of neuromuscular training on lower extremity sports injuries in adolescent and young athletes: a systematic review and meta-analysis. The Knee. 2025;56:373-385. doi:10.1016/j.knee.2025.06.008.
  2. Weakley J, et al. Methods of Monitoring Internal and External Loads and Their Relationships with Physical Qualities, Injury, or Illness in Adolescent Athletes: A Systematic Review and Best-Evidence Synthesis. Sports Medicine. 2023.
  3. Lutz D, et al. Best practices for the dissemination and implementation of neuromuscular training injury prevention warm-ups in youth team sport: a systematic review. British Journal of Sports Medicine. 2024;58(11):615-625. doi:10.1136/bjsports-2023-106906.
  4. Verstappen S, van Rijn RM, Cost R, Stubbe JH. The Association Between Training Load and Injury Risk in Elite Youth Soccer Players: A Systematic Review and Best Evidence Synthesis. Sports Medicine - Open. 2021;7:6. doi:10.1186/s40798-020-00296-1.

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